2009年11月22日日曜日

素敵な物語3

ある中学生の男の子は、家のお金を持ち出しては悪い仲間と学校をさぼって遊んでいました。
ある日、家のたんすの奥にお金が隠されていないかを探していると、一本のビデオテープを見つけました。大事に保管されていたので、「何が録画されているのだろう」と不思議に思って再生すると、彼が小さい頃に亡くなった男の子のお母さんが映し出されました。
驚いた男の子が見つめる画面には、病院のベッドに座っているお母さんが移っていました。
お母さんは、「〇〇ちゃん、20歳の誕生日、おめでとう。何も買ってあげられなくてごめんね。お母さんがいなくても〇〇ちゃんは強い子になっているでしょうね。今頃、大学生になっているのかな?もしかして結婚してたりしてね…」
とビデオに向かって話していました。
このビデオを泣きながら見た男の子は、その日を境にして、悪い仲間と遊ぶことをきっぱりと止めて必死に勉強しました。
数年後、一流大学に受かった男の子が20歳の誕生日を迎えた日、お父さんは男の子が中学生のときに見つけたお母さんが残してくれたビデオテープを、たんすから取り出して男の子に渡しました。
お母さんが残してくれたビデオテープをもう一度、良く見てみると、お母さんの言葉と一緒にビデオを撮っているお父さんの小さな泣き声が聞こえました。ビデオの最後にお父さんを励ますお母さんの声も録音されていました。
その後、男の子の就職が決まったとき、お父さんは男の子に、「これでお母さんに怒られなくてすむよ」
と言ったそうです。
自分の子どもの成長を見たくない親はいないと思います。お母さんは、自分の子どもと一緒に生きたかったと思います。その願いが叶わないと思って残したビデオテープが中学生のときに、男の子を救ったのは偶然ではなくて、お母さんの思いが男の子に伝わったからだと感じました。
子どもを思う親の気持ちは本当にありがたいですね。