2009年11月13日金曜日

「心のサプリ」

「大切な人に贈りたい24の物語」「大切なことに気づく24の物語」に続き「小さな幸せに気づく24の物語」を読みました。
なんでも、はまってしまうとどんどんいってしまう僕の部屋には、著者・中山和義さんの本があと4冊あります…(笑)
本は中古がおすすめです!!

心を成長させてくれる物語

ワタミの渡邊社長は恵まれない子ども達のために、カンボジアで学校建設事業を行っています。
完成した学校には多くの子ども達が通って勉強していますが、満足に食事を取ることができない子ども達が多く、勉強するどころではない状況です。
そこで、お腹を満たしてから勉強してもらおうと考えて、一時間目の前に給食を配給するようにしました。給食と言っても日本の給食とは違ってわずかなご飯にスープをかけただけのものです。それでも、お腹をすかせた子ども達はうれしそうに食べます。
渡邊さんがある学校に視察に行ったとき、給食をみんなが食べ始めても一口も食べようとしない女の子に気がつきました。みんなが食べている間、女の子はじっとほかの子ども達が食べているのを眺めています。
何人かが食べ終わって席を立ち上がる頃になると、女の子はビニール袋を取り出して、手をつけていない給食を袋の中に入れ始めました。渡邊さんが不思議に思って校長先生に理由を聞くと、

「彼女は病気で働けない母親と二人の姉妹のために、給食を家に持ち帰って一緒に食べます。だから一時間目は欠席です」

と答えました。渡邊さんは自分もお腹をすかしているのに、家族のところに持って帰る優しい子がいることに感動していましたが、もっと驚いたのは女の子の周りに座っていた子ども達の行動でした。女の子の近くに座っていた子ども達はなぜかみんな、給食を全部食べずに残していました。
女の子が自分の分をビニール袋に入れ終わると、ほかの子も残した分を女の子のビニール袋に入れてあげていました。

「一日一食しか食事を取れない子ども達なのに……」