ある女性が2年間、付き合っていた男性にふられてしまいました。
彼女は彼が大好きだったので、
「どうしても別れたくない」
と彼に泣いて頼んだのですが、ひどい言葉を言われて連絡も取れなくなってしまいました。
半年後、彼女は友達から彼が亡くなったことを聞きました。
驚いている彼女に彼の友達は、病院で彼が書いていた日記を渡しました。
彼女が日記のページをめくると、そこには、
「最後に、ひどい言葉を言って傷つけちゃったけど、彼女は元気にしているかな…」
「今日、ディズニーランドの特集をテレビでやってたけど、彼女と行ったときは楽しかったな。帰りにこのミッキーの縫いぐるみをプレゼントしてくれたときはうれしかった…」
「昨日、久しぶりに彼女の夢を見た。もう、半年、会っていないけれども… 会いたいな…」
と彼女のことばかり書いてありました。
そして、最後のページには、
「入院している間、ふったことやあんなひどいことを言ったことを、ずっと後悔してきた。俺のために彼女の人生を棒にふらせるわけにはいけない、って何回も納得したはずなのに…。
彼女と喋りたい。今から電話したい。会いたい。まだ死にたくない…。死ぬときは笑っていきたいけど本音は辛すぎる。やっぱり彼女を愛している。俺のことを忘れて幸せになれよ」
と書かれていました。
彼の病気にまったく、気がつかなかった彼女は涙が止まりませんでした。
この日記は、彼の友達がゴミ箱の中から見つけたそうです。
最後まで彼女のことを思って見つからないように、彼が処分したからです。
彼女を思う彼の気持ちが伝わってきて、切なくなりました。
大切な人と一緒に毎日を生きられる幸せに感謝したいですね。
2009年11月22日日曜日
涙・勇気・感動
フォレスト出版、中山和義/著、「大切な人に贈りたい24の物語」で出会った素敵な物語を紹介します。